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【蕎麦-3-】長野 戸隠 戸隠そばと言えば うずら家 で良い気分

あまり良い話ではないのですが、昨年、2021年の3月頃はすごく流れが悪く・・・思い立って長野・戸隠の戸隠神社にひっそりとお参りに行き、運気向上を願いました。そもそも信仰深いわけでもありませんが、ただ初詣は欠かさない、都合の良い時だけ神頼みの典型的な日本人かもしれません・・・ただこの時は、”毎年欠かさずお参り”を肝に銘ずるような、そんな時だったのです。

戸隠には良く来ていました。過去形になってしまいますが・・・友人が長野市内にいた時期もあって、ここ戸隠エリアにはスノーボードに来ていました。北斜面で雪質が良いんです。そして雪山から見える更に高い峰々・・・これは神々しいというか、感じさせられるものがあり、言葉を失うほどのものがあります。

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戸隠中社大鳥居

この日の戸隠は小雪が舞う天気。朝7時37分長野駅着の北陸新幹線かがやきに乗車、無事に長野駅到着です。長野駅からは長野といえばのアルピコ交通のバスです。戸隠行はロータリーではなく、ロータリーを超えはす向かいの7番乗り場からの発車です。ちょうどバス停前にアルピコ交通の案内センターがありますのでここで往復乗車券を買うと少しですが安くチケットを買うことができます。ちょうど生活圏をまわっていくルートのバスと観光地方面経由のバスとを選べる状況でしたが、早く着きすぎても、と思い入れがあることから観光地経由、ループ橋経由8時半発で戸隠を目指します。善光寺の脇を通り過ぎながら中心部を走り、左折して登りに入り、しばらくするとループ橋、下から見ると壮大な2回転回りながら上に登っていく(長野中心部からだと)橋でして、長野オリンピックの際に整備された橋だそうです。その後さらに上っていき、一番標高の高いあたりが、今のところ日本人女子史上最強のモーグラーでしょう、里谷多英さんが長野オリンピックで金メダルを獲得した際の会場、飯綱高原スキー場です。雪はありますがリフトが動いている気配がありません・・・(後日調べてみると昨年度で閉場とのこと・・・ショック・・・正直このエリアは何度も来ましたが、ここは一度も滑りませんでした・・・)バスはそこから降りていき、飯綱エリアから戸隠エリアへ。また登りだし、駅前から1時間程度で戸隠神社です。更に奥に大社と言われるところがあり、ここはパワースポットとして有名ですが、冬季はバスはそこまで入らず、スキー場へと向かいます。なので昨年私がお参りしたのも中社殿、「戸隠中社」でバスを降ります。

この中社門の前にあるのが、戸隠そばといえば、の今回もお邪魔した「うずら家」さんです。

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長野・戸隠 うずら家 

着いたのは9時半過ぎ、ここのシステムはお店入口前に置かれた記入用紙に名前と人数、到着時間等を書き、その順番で開店以降呼ばれるといったもの。昨年は4番目くらいだったかな?今回はバスを降りすぐに記入し、先客は8名組1組で2番目でした。ここは呼ばれた際にいなくても、あとでその旨伝えればその後優先して呼ばれるシステムのよう。私は今回5回目くらいかな・・・少し待った記憶はあっても、長く待たされたり、後から申し出て入れてもらう、ということもしたことはありません。

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ここに記入用紙が

記入してから中社にお参り。きちんと毎年の参拝を誓ったからか、その後だんだんと私に押し寄せる波が弱まっていったような昨年でした。きちんと感謝。最低年1回はお参りすることを再度誓いました。もともと好きですし、良いところなんですよ・・・

この時期困るのはこの辺りは言い方は悪いかもしれませんが、ほかにちゃちゃっとできるような事がないこと・・・昔の蔵を利用した喫茶店、ほかにも喫茶店があるのですが、ちょうどともに休業日という・・・やることもないので店前で開店をただひたすら待ってみました。その前にできる限り、中社さんの見られるところを見ましたが・・・時間が来て開店です。いつも感心するのですが老舗、そして人気があるようなお店なのに、お店の方が丁寧にご挨拶されるのです。「皆様。お2階にご案内させていただいてよろしいでしょうか。お2階なら多少暖かくお過ごしいただけると思いますので・・・お2階にお上がりいただくことは可能でしょうか・・・」と。いつもああ、こういう姿勢でいなければいけないなあ・・・と思わせていただけます。先の8人組はいらっしゃらず、私が1番客になりました。その通り、早速お2階に上がらさせていただき・・・

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一番奥のテーブル先に座らさせてもらいました。

注文ですが、結局いつも一緒だと思います。ここのところは全部一人での来店というのもあるでしょうか。皆さんおっしゃってると思いますが、ここ、天ぷら、おいしいんです。ぜひぜひです。ほとんど時間をかけることなく天ざるそばの大盛、そして日本酒、長野の明鏡止水(冷)を注文します。

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お通し なすときのこのあえもの とそばには野沢菜 がつきます。

丁寧に「お蕎麦は後にしますか?」と聞いていただきましたが、今回は時間も限られているので一緒に持ってきてもらうことにしました。お通しでちびちびやっていると、やって来ました。

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大ざる

この盛り方、戸隠スタイルですね。やや緑がかったお蕎麦に何となく唸ってしまいます。ほどなく天ぷらもお出ましです。

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お蕎麦は締めたひんやり冷たいお水を残し、その締まり具合も絡んだコシの良さ・・・ああおいしい・・・しばらく何もつけずに一口、二口、三口と・・・天ぷらもお芋などは天つゆにつけずに、ゴマ油の風味がなんともいえません。そしてお酒、明鏡止水が綺麗にこのひんやり締めたお蕎麦のキレを失わさせずに同様のキレと一緒に少し覆いこむような・・・ストーブからの暖かさと小雪舞う外の冷涼さも心地よく、すごく幸せな気分・・・お酒をおかわり。前回も前々回も結局明鏡止水を続けていたような・・・同じく明鏡止水をオーダーです。ほどなく2本目が・・・口につけると・・・明らかに違う味、ふくよかさ、といったものが明らかにありつつ、辛口のお酒・・・少し残念でしたが、口に合わないお酒ならともかく、これはこれで巡りあわせと思いそのままいただきます。そもそもこういう時にあまり文句を言えないんですよね・・・これはこれで、これはいったいどの銘柄なんだろう・・・というのが気になりだして、それだけお聞きしようかと思いましたが、気にされてもなんだかなあ・・・と思い、一人銘柄を妄想しながら食べ終え、飲み終えてしまいました。

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良い時間ですよ。

気づけば1時間1本勝負もそのお時間、11時半の長野駅方面行バスの発車時刻はすぐそこです。2時間の戸隠滞在、これにて終了です。また1時間のバスの旅の後、北海道をこの後目指します。戸隠は年に一度はきちんとお参りしていきたいと思いますが、春以降にまた大社を含めお参りとお蕎麦詣でをしたいと強く思いながら戸隠を後にしました。ごちそうさまでした。